最近のプロジェクト
長らく総合建築設計事務所にて、多くの用途(事務所、学校、商業施設、研究所、病院、ホテル他)、 規模(数百m2から数十万m2)の建築設計あるいは都市開発プロジェクトに環境・設備設計者の立場で取り組んできた。 竣工したプロジェクトは海外も含めて100件を越えるが、これらの設計・建設に付随して計画・設計に必要な多くの研究を行ってきた。 また建築の計画・設計やそれに係わる研究以外にも、地域冷暖房プラント施設のようにエンジニアリング要素の強い施設の計画・設計や、 国や企業のコンサルタントとして建物の設備や環境に係わる新しい技術の開発、新しい概念の創造に係わる研究を行ってきた。 これらの研究・開発の対象は広く、建築に係わる事項全般に及ぶが、大きく分ければ、空気、水、エネルギー、安全という4つの分野に分けることができる。 空気については、居住環境を形成する要素として大きな項目である空気環境について、 特に窓周りの環境形成に焦点をあてて設備システムとの係わりの中で研究をおこなってきた。
最近は「おいしい空気」の概念の確立・普及を目指した研究も行っている。 水については、建築に係わる給排水給湯設備全般について実際に設置された設備の各種問題点の解決に取り組んできた。 具体的にはレジオネラ菌に係わる問題に対する対策検討、雨水利用などを実際の設計施工技術との関係のなかでより合理的に行うための研究開発を行ってきた。 エネルギーについては、建築の省エネルギー化技術の研究開発を通してエネルギー消費量の小さい建物の実現を目指してきたが、 竣工した建物の調査、実測値を公表することにより世の中の省エネ情報の普及にも努めている。 国の省エネルギー建築指針作りなどにも古くから協力してきている。 安全については長らく排煙設備の研究開発に、実際の設計のなかで取り組んできたが、 最近は地震被害の抑制という視点から、設備の耐震性についても検討課題としている。 今後は、従来の研究テーマに加えて、workplace-productivity(知的生産性)の研究、 ビルにおける新しい情報通信技術の応用(中央監視制御技術やネットワーク技術の応用あるいはこれらの技術に係わる新技術開発によるビル運用の合理化) にも取り組んでいきたいと考えているが、その他、ビルのオーナーや建築設計者あるいは社会にとって必要な建築環境・設備にかかわる技術や知恵の開発・研究もおこなっていきたい。




